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【映画評】ラブリーボーン(The Lovely Bones)

2010年02月15日 19:31

ラブリーボーン

※多少、ネタバレ含んでます
==============================================

製作総指揮、スティーヴン・スピルバーグ。
監督には、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンと豪華過ぎるスタッフが揃ったダークファンタジー。

実はかなり期待してたんですよ、この映画には。
猟奇的な殺人鬼に殺されてしまった少女の物語ということで、
設定もきちんと消化し、ドラマへと昇華できれば、かなりの傑作にはなるんではないかと。

しかし……、最後までドラマが中途半端な形になってしまっている。

『シックス・センス』や『漂流教室』のように異世界から、
現実世界への何らかのアプローチがある映画は、
大抵そのギミック自体がドラマの肝になっています。

『シックス・センス』では、何で主人公の前に死者が現れるのか?
それを追って行くうちに、強烈なドラマが出てきます。
『漂流教室』では、母子の愛情のドラマがあります。

しかしながら、『ラブリーボーン』は死後世界からは、
基本何もアクションが起こせない。
チラッと影や気配などで、現実の世界にアピールすることがあっても、
「ほとんど」絡まない。
ということは、やはり現実と死語の世界の間で、
ドラマがない訳で、その設定自体に無理があったと思わざるを得ません。


また天国のイメージ映像は、それはそれで素晴らしいのだけど、
これも単なるイメージ映像レベルを超えていない。
なぜなら、主人公の女の子が、現世でどう生きたのか?が、
きちんと描かれていないせいからではないかと。

まあ「初恋」そのもののファクターは良い。
しかし、なぜ少女は少年に惚れたのか?
「まつ毛が長いから」というのは、観客にとって感情移入がし辛い。

あぁ、これなら惚れるよな。
これなら、死後でも思いが続くよな。
そういうものがないと、天国に行ってからも、ドラマが続かない。

また、残された家族が、
異常に勘が鋭いのも、非常に都合が良いように感じました。
映像的にアノ人間。
何となく怪しいぞ~というのは、
ワイドショー的でもあるので、そうした演出に頼って欲しくなかった。
きちんと伏線も張って行うべき。

伏線といえば後半、殺人鬼が作っていた「罠」も、
中途半端な使われ方をしていた。

女ん子の父に気づかれたとはいえ、
一体、どのような使われ方をするのだろう……と恐怖半分、期待(?)半分で観ていたのだが、
結局使われずじまい。

おまけに、殺人鬼のあの終わり方といったら……!


……とまあ、不満タラタラの映画なのだが、主人公の女の子役である、
シアーシャ・ローナンは好演していた。

この映画は彼女にだいぶ救われましたね。





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    ラブリーボーン

    公式サイト。英題:THE LOVELY BONES。ピーター・ジャクソン監督、シアーシャ・ローナン、マーク・ウォールバーグ、ライアン・ゴズリング、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、スタンリー・トゥッチ、ローズ・マクアイヴァー、マイケル・インペリオリ、リース・リ

    ラブリーボーン 感想

    ラブリーボーンの試写会に行ってきました。 場所は新宿・厚生年金会館。 JR新宿駅からだと、ちょっと遠いんですよね。 さて感想 お魚みたいな名前の「スージー・サーモン」。14歳で殺されてしまった彼女が、天国から残された家族が立ち直っていく姿を見守るという話。

    「ラブリーボーン」喪失と可能性を秘めたファンタジー

    「ラブリーボーン」★★★★ マーク・ウォールバーグ、レイチェル・ワイズ、スーザン・サランドン、シアーシャ・ローナン主演 ピーター・ジャクソン 監督、135分、 2010年1月29日公開、2009,アメリカ,パラマウント (原題:THE LOVELY BONES)           




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