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【映画評】借りぐらしのアリエッティ

2010年07月25日 23:22

企画・脚本、宮崎駿。
監督はジブリの若手(?)、米林宏昌。

ポニョの八掛けぐらいのヒット作って聞いているけど、
映画自体からすれば、これは全国ロードショーというより、
単館向けでしょ。

映画自体のクオリティは脇に置いておいても、
ポニョやハウル……もちろん「千と千尋の神隠し」と比べても、
映画自体の遠心力がかなり劣っている。

小人が住む田舎の古い家に、胸の病気を抱えた少年がやって来る。
小人は人間に見られてはいけない。
しかし小人の少女は、少年と出会い……。
というのがストーリーの概略だけど、
やはり小ぢんまりとしております。

まあ、こういう世界のものでも、スケール感って出せるはずだろうけど、
今回の映画は、そうは作ってはいない。

いや、逆にミニマムな世界を追っているようにも思える。

冒頭、小人の親子が人間の家を延々と探索するシーンが続くのだが、
ここの音響が恐いぐらいリアリティがある。

普通の物音や生活音でさえも、
聞いたこともないような……そう、自分が小人だったら、
圧倒される「音」なんだろうなと思えるような……。

美術背景も流石の出来で、小人視点の世界を良く表現していた。


一方、シナリオはちょっと物足りない。

小人の少女と、少年の出会いが「偶然」であって、
こういう場合は得てしてクライマックスの「別れ」が劇的にならない。

今回ももちろん、そのパターンにハマってしまったけど、
脚本にクレジットされている宮崎駿は
「成長ドラマはもうやらない」宣言を以前してたので、
その意味ではアンチドラマの思想に沿った狙い通りの作品かな。

だからこの映画自体、万人向けのロードショーというより、
好きな人は凄い好き的な、単館向けの映画のように感じた。


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