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【書評】『坂の上の雲〈2〉』

2009年12月26日 10:37

全8巻からなる、日露戦争を中心に描いた歴史小説の2巻目。

だんだん時代が動いてきましたね~。
3人の主人公たち、秋山好古・秋山真之・正岡子規もその流れの真っ只中にいます。

この巻では日清戦争が起き、まだ国体として脆弱な日本が描かれてます。
ご承知の通り日清戦争では、日本が勝利したわけですが、必ずしも日本が強かったわけではなく、清国自体が国としてのまとまりに欠けてたからだと描かれてます。
こんなこと、教科書に書いてありませんでしたよ~。(^^;;
やっぱり歴史は「教科書」ではなく、なぜか?を考える哲学=人間のドラマとして捉えると理解が深まるかもしれません。

日清戦争で、清の軍人に降伏を勧めるシーンがあります。

日本は薩摩軍人の伊東が指揮していたのですが、
要するに清国も明治維新をやれと申し送ってるのです。
勝った国が無慈悲に服従させるのではなく、
こうやったらもっと強くなりますよ、と一種のコンサルタントみたいなことをやってるのです!
偉いびっくりしましたね、僕は。
薩摩の人は、こういった傾向があるようです。
戦いが終わったらノーサイドどころじゃなく、
手厚く持て成すってのが、現代人の僕も見習わなくちゃいけないとこです。

あと途中、司馬が歴史科学について苦言を呈しているところがあります。
「たとえば水素は悪玉で酸素は善玉であるというようなことはないであろう。そういうことは絶対にないという場所ではじめて科学というものが成立するのだが、ある種の歴史科学の不幸は、むしろ逆に悪玉と善玉とわける地点から成立してゆくというところにある」

もちろん『坂の上の雲』は、こうした歴史科学とは正反対の小説です。
2巻目も「俯瞰」で捉えた眼で、ダイナミックな歴史を追っております。






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