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【映画評】第9地区(DISTRICT 9)

2010年04月19日 00:01

第9地区


ある日、南アフリカの巨大宇宙船が現れる。
宇宙人たちは、ヨハネスブルグに第9区という共同居住地区に住み始めるが……。

最近、『ラブリーボーン』のような、イマイチの作品を手がけた、
ピーター・ジャクソンが製作ということで、
まったく期待していなかったのだが、これは中々の掘り出し物だった。

ピーター除く、スタッフもキャストも無名な人が多い。

とはいえ、映画の面白さはそこでは決まらない。

やはりベースになるのは、脚本・演出。
そしてアイデアである。

宇宙人ものというと、とかく人類の敵!となりがちだけど、
この映画は敵でも友人でもなく、人類にとって差別される存在として描かれている。

凶悪な犯罪者に対しても、大好きなキャットフード(!)欲しさに、
まんまと貴重な武器を渡してしまう無知さもある。

普通の人間社会の風刺にも考えられ、
擬似ドキュメントの演出により、説得力のある映像となっている。


また、主人公は、ある事をキッカケに人類から追われる立場になってしまう。
かと言って、宇宙人の方に助けを求めるわけには行かないが……。

ここに葛藤が生まれて、ドラマがドライブして行く。

ただ最終盤近くまで、主人公の成長が見られないのは、
どーよと思ってしまった。

まあ、愛する妻への思いというのが、
しっかりと描けてないから、どうしてもそこの部分は弱くなってしまう。

例えば、作劇的には、、、
妻への愛
→何故愛しているのか
→主人公を主人公たらしめる妻のエピソード
→だから妻は、主人公にとって掛け替えのない存在である
……といったプロットにすれば、
一見、成長もなく情けない感じの主人公だけど、
問題から逃げる理由の着地点が見つけられたはず。

今のままだと、ワガママで身勝手にも感じられ、感情移入しにくい。

そこの点が少々惜しく感じられた。




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