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「シンガポール発アニメ共同製作と二次利用ビジネスの現状」レポート

2012年10月08日 01:05

シンガポールのCG制作の雄、SPARKY社と共同製作を行なっている、
ダックビルの椚山さんの講演が動画協会絡みであったので、
早速行ってきた。

以下は、備忘録も兼ねてのレポ。

=========================================================================
2012/9/25
シンガポール発アニメ共同製作と二次利用ビジネスの現状
株式会社 ダックビル・エンタテイメント 代表取締役 椚山 英樹
http://www.charabiz.com/abpf/seminar20120925.html

【あらしの夜について】
・『あらしの夜に ~ひみつのともだち~』は、100話ぐらい制作する予定。
でないとアメリカ等で販売できない

・TVアニメの企画を受託したのは、2010年


【スパーキー社について】
・スパーキー社は年間6~7本を回せる体力あり。
ただし、社内で良い演出家、デザイナーがいない。
その辺りは日本でスタンバイする必要がある

・Vコンテも作って、やっと向こうの現場が理解した

・ライセンサーとしての経験がそれほどないので、
懇切丁寧なコミュニケーションが必要

・社内のアニメーターは、インド人が多い。
日本人は一人

・中東の仕事をかなり受託している


【シンガポールでの製作について】
・MDA(政府)の対応は、かなり早い

・オリジナルの原作でも可能。
ただし原作を作るチームの実績が必要

・2次使用について、妙な制約がついていると良くない。

・全世界の番販等の利益配分はフェアに。
「あらしの夜に」については、日本のTVで放送する際に、
局からキャップを設けられてしまった……

・交渉担当は全権を与えられていないと進まない。
MDA含め、シンガポールの人間も若いが、
すべてを任されている担当が出てくる。
「日本式」の本社に確認して……という流れはNG


【その他】
・当社(ダックビル)とシンガポールは、
あと2本の企画が動いている

=========================================================================

……以上。

SPARKYとダックビル制作の「あらしのよるに~ひみつのともだち~」はこちら。
フルCGだけど、どこか温かみがあります。


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吉野裕行、釘宮理恵 他

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【映画評】コクリコ坂から

2011年07月24日 01:24

金曜日の夜、新宿でジブリの新作『コクリコ坂から』を観た。

原作は昔、「なかよし」で連載されていた少女漫画だけど、
映画の方は、広く一般に見られるファミリーピクチャーになっていた。

ちょっとした髪の動きとか、登場人物たちの何気ない仕草。
気持ち良い具合に動いていて、成程、
ジブリの作画入社試験では、
こういった課題が出されるんだろうなぁと思った次第。

部室棟である「カルチェラタン」では、
下手くそな、リコーダーの音が微かに聞こえてたり、
街の喧騒では、子供の叫び声が遠くに聞こえたりしている。

音響までリアルだ。

ここまで拘って制作しているアニメ作品は、
ほとんどない。

けれど、この映画の決定的なダメなところは、
一向に物語が進んでいかないのだ。

「カルチェラタン」の建て直しを巡る攻防は、
それはそれで楽しい。
今ではなかなか見なくなった、学生運動の闘争劇を通して、
個性あるサブキャラを引き立たせている。

でも、この映画は「カルチェラタン」の話しじゃないでしょ。

主役の松崎海が、ある「事実」を知ってしまい葛藤し、
それを乗り越えて、成長していく物語だ。

このドラマの起点まで来るのが、あまりも遅すぎる。
時計を見たら、既に映画の半分ぐらいまで過ぎていた。

これ、制作している過程で、
誰か指摘しないのかな……と思って、
クレジットを見たら、企画・脚本:宮崎駿と大々的にクレジットされていた。

う~ん、だから誰も何も言えないのか。。。


思えば昔のジブリは、
宮崎駿・高畑勲という巨大なエンジンで、
作りたいものを作ってきた印象がある。
『天空の城ラピュタ』から『千と千尋の神隠し』ぐらいまでは、
次はどんなチャレンジをするのか興味津々だった。
『ホーホケキョ となりの山田くん』なんか、
オイオイ、ジブリは今後どこに行くんだよ?と思ったりもしたが、
それはそれで、苦笑しつつも追いかけていた。

が、しかしここ数年のジブリは、新規チャレンジを止め、
丁寧な作画をする一介の制作スタジオになってしまっているのではないか。

宮崎駿が監督をしていない、ここ数年の作品群を並べると、
保守的な傾向が如実に分かる。

『猫の恩返し』
『ゲド戦記』
『借りぐらしのアリエッティ』
『コクリコ坂から』

どの作品も「アニメーション」的には優れている。
ただ、この中の共通点を上げると、、、

(1)賛否両論が起こりそうもない原作選び
→元々、マイナーな原作をピックアップ。
『ゲド戦記』も、国内ではさほどメジャーではないだろう。
だから原作段階では、出資者含め、何も言えない。
だが、宮崎駿の名前がバックについているので、
売れるだろうという算段がつく。

(2)ターゲットは、ライトな映画ファン
→一年に数回劇場に足を運び、
ラピュタやもものけ姫の再放送を金曜ロードショーで、
楽しみにしている層……いわゆる広く一般の層だ。
『紅の豚』や『火垂るの墓』のような、飲み込みづらい作品は、
そこでは元々求められない。

(3)文明批判
→先日、唐突に「ジブリは原発抜きで映画を作りたい」といったような横断幕が、
社屋の屋上に掲げられたという。
これはこれで、一つのスタンスなので良いも悪いもないが、
最新作の『コクリコ坂から』だって、
原発のエネルギーで映画を作ってたでしょ。
現実の世界では、こうしたダブルスタンダードが必ず出てくるが、
映画はファンタジー。
文明批判をしても、それはそれで映画として昇華され、
ただのエンタテイメントではない、どこかしら「高尚」な雰囲気を醸し出す。


……といった感じだ。
ここに豊富なスポンサーによる潤沢な制作資金と、
無敵の作画チームが加わり、映画が出来上がる。

しかし、ジブリの未来はそこにあるのだろうか?
『ゲド戦記』でさえ、小さくまとまってしまった印象がある。

ジブリの経営陣は、当然宮崎駿の後の時代を考えているはずだが、
今の保守的な勝ちパターンが、今後も続くとは限らない。

宮崎吾朗がジブリで3作品目を監督する頃には、
映画『ゲド戦記』のテーマの一つである、文字通りの「父殺し」が実現してしまうのではないか。


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2011/7/9 デジハリ大学院『アニメ学』出版記念セミナーに行ってきた

2011年07月10日 17:21

日本のアニメを学問する、「アニメ学」なる本が出版記念ということで、
デジハリ大学院でセミナーが開催されました。

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000349.000000496.html

アキバ+アニメということで、若い人ばっかりだと思ってだけど、そうでもなかった。
自分と同い年か、それ以上の人も結構いました。


……で、アニメの最前線にいる身としては、
勉強になったかというと、実はそうでもないのが正直なところ。

「アニメ」と「アニメーション」の違いは、それはそれで研究の対象になるのだろけど、
「現場」の仕事では、ほとんど関係ない。
議論の論点は売れるか、売れないかだ。

高橋良輔監督も、「(違いについて)意識したことはない」と述べられてたけど、
まあ、正直なところだろう。


あと、マーベラスにいたと思ったら、
いつの間にかドワンゴの執行役員になられていた、
片岡義朗さんもパネラーとして参加。

「アニメにとって、違法動画が最大の敵!」

……と力強く、仰られておりました。(^^;;
違法動画のせいで地方番販もダメ、海外番販もダメと、
ビジネスの根本が崩れたとも。

それではどうやってこの時代を乗り切るかだけど、
「公式サイトで配信すべし!」

……と。
いや、公式で動画を配信してる現場から言わせると、
どこの会社も赤字を抱えてて、火達磨になってるんですけど……という感じです。(;^_^A

HULUも身売りの話しが出ているし、動画配信のビジネススキーム自体、
現状はかなり厳しいと言わざるをえないです。

とはいえ、片岡さんは一方で、こんなことも語られました。

「これからのアニメビジネスは、TVを初出としない。ネット先出しで、あとはU局連合。……でも、これはキー局に怒られるんだけどね」

ここは自分の考えてることと一緒でした。
でも、怒られてもいいじゃんと思ってる自分は、
一部上場の執行役員なんて、できないんだろうなと思ってしまいました。w



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【映画評】REDLINE

2010年10月10日 01:01

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製作期間7年、作画枚数10万枚!
……という触れ込みで、話題のアニメーション映画『REDLINE』。

しかしまあ、アニメマスコミを中心に、えらい絶賛だなぁ。

確かに作画は凄いよ。
よく動いているし、造詣もエキセントリックで魅力的。

手描きで、よくここまで描けたものだと素直に思えます。

しかし……。

面白いの、この映画?

アニメとして凄いのは、ものの5分で判るけどサァ……。
映画としてどうよ。

レースを主題とした映画は、古今東西問わず面白いものが多い。
最近でもピクサーの『カーズ』や、マッハGoGoGoを焼き直した『スピードレーサー』、
リメイクされた『デス・レース』なんてものもある。
A級、B級の差はあれ、圧倒的なスピード感と命懸けのドラマで、
どれもこれも外れはない。

でも、『REDLINE』はドラマの作りこみが弱すぎるので、
最後まで冷めた感じで終わってしまった感じだ。

なぜか。

それはレースものはレース以外のシーンこそが、
ドラマの「ミソ」だからだ。

レースの前に、延々とこのレースに出場するメンバーは、
こんな人でーす!と紹介されても、出場者たちの中でドラマは生まれてこない。

やはりレース前のドラマで複雑に絡み合った関係が、
レースというクライマックスで爆発するから、カタルシスある物語になるのでしょう。

おまけにこの映画は「何のために走ってんの?」とか、正直、
そこでそんな本質的なこと聞くかな?といった唐突なシーンもあり、
キャラクターの言葉ではなく、作り手の都合で物語が進んでいる気がする。

声優にしても、キムタクはもちろんのこと、
浅野忠信も聞き取りづらかった。
二人ともボソボソ……してて声質も似ているし、聞いていると気が滅入って来る。

しかし蒼井優はうまかった!
声の演技でも、プロの声優に引けを取りません。
彼女だけが唯一の救いかな。

あと、この映画の評判の一つに、アメコミっぽいというのがあるけど、
全然アメコミではなく、これはジャパニメーション(死語)的。
判りやすい、応援したくなるようなヒーロー(主人公)が不在という意味で、
極めて日本らしいアニメだなぁと思った。



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コンテンポラリーアニメーション入門に参加した

2010年09月26日 00:15

東京藝術大学大学院映像研究科で、
コンテンポラリーアニメーション入門なる上映会&講座が開催されたので、早速行ってきました。

エストニアのアニメーション作家、
プリート・パルンのことを詳しく知るには良い機会でもありましたんで。

以下、詳細。
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東京藝術大学大学院映像研究科 公開講座 馬車道エッジズ
コンテンポラリーアニメーション入門
~現代短編アニメーションの見取り図~

◆第6回講座:2010年 9月25日(土)

作品上映:午後4時20分~午後5時40分 
上映作品(予定):「PARNOGRAPHY」(2005)、「Karl and Marilyn」(2003)

講演:午後6時~午後7時30分
演題:エストニア時代のプリート・パルン
講演内上映作品(予定):「ホテルE」(1992)、「1895」(1995)

講師:山村浩二
http://animation.geidai.ac.jp/ca2010/
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基本、上映が主で、
後から山村さんが講釈をするという段取り。

上映された映画は、キャラの造形が面白かったりするんで、
取っ付き易くもあり、一方で様々な解釈が出来てしまう難しさもありました。

実際、山村さんのようなアニメーションマスターでさえ、
これは自分なりの解釈だけど……といったご意見でした。

しかし驚いたのは、パルンはきちんとシナリオを書いてから、
制作に取り掛かるということ。

ソ連時代の検閲の関係でそうせざるをえなかっただそうだが、
見方によっては「手クセ」のようなアニメーションなので、
手が動くままで描いていったのかなぁと思ってたら、思い切り違った。w


次回のコンテンポラリーアニメーション入門は、来年になるそう。

知的興奮が得られたので、機会があればまた是非とも参加してみようと思います。

1895



Hotel E



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(2006/08/09)
不明

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